fc2ブログ

雑誌:「文藝春秋2月号・『平和ボケ』日本はウクライナで目覚めよ・小泉悠著」//「いざ鎌倉へ!」という気持ちを忘れずに!

Byビー

ウクライナ侵攻が始まってからテレビでよく拝見する小泉悠氏(東京大学講師)が「文藝春秋2月号」に「『平和ボケ』日本はウクライナで目覚めよ」を寄稿しています
ワタシが見る範囲では小泉氏が日本のことについて書くのを初めて読みました


IMG_2059.jpg


23487990.jpg



【要旨】
:ロシアのウクライナ侵攻は杜撰すぎる
・ウクライナの予想を上回る抵抗はNATOをはじめとする周辺諸国の軍事的・経済的支援のおかげ
・特にポーランドの支援が難民の受け入れをはじめ「ウクライナを見捨てない」という立場を貫いている
・将来ポーランドのような立場に日本が置かれる現実的なシナリオがある
・「台湾有事」中国にとっての台湾はロシアに取ってのウクライナに似ている
・ロシアが行動した以上中国がそうしない保証は無い
・アメリカは直接軍事支援を送るか、間接的に武器を渡したり軍事情報を渡したりするであろう
・日本もポーランドと同様アメリカの同盟国として巻き込まれざるを得ない
・今日本にその備えがあるのか?
・日本が偽情報に巻き込まれる恐れもあり、自衛隊だけでの対応は不可能
・こうした事態に備えるべき政府が「闘争」全体のプランを策定する必要あり
・例えば中国が南西諸島沖合に核爆弾を一発落として「アメリカに協力するな」と脅しをかけてくるかも知れない
・日本は民主国家としてこれこれは「こういう理由で台湾を支援しなければならない」という国としての安保戦略を平時から政府と国民が共有し、覚悟を共有することができるか?
・現代における「平時」と「有事」は地続きであることをウクライナやポーランドから学ぶべき


24661842_s.jpg


【感想】
台湾有事の場合台湾に常駐ビジネスマン、観光客の日本人をどう保護するかという議論が始まったばかりです
自衛隊内部でもどこまで想定されているのか見えてきません

もっと見える形で有事を卓上シミュレーション化して国民に訴えるべきと思います(津波のような避難テストはまだ早いです)
特にアメリカの言われるがままに動いては国民保護という面から見て不十分です
(このままではアメリカの言うがままに動かせられる可能性が高いです)

沖縄の先島諸島付近に戦術核が落とされた場合の対応は?
今さらシュミレーターを作っても遅いかもわかりませんが行動しないと何にも始まりません

日米で軍事的シナリオは作り始めているのかもわかりませんが、政府が国民に対して何をして欲しいか、まだ話すには早いとしても具体案は作っておくべきです

日本列島における津波対策は徐々に進んではいますが3.11のような災害が忘れ己の近辺に起こることを肯定していません
(人は自分の身は安全安全だとのバイアスに陥りがち)
小泉氏が題名にした「平和ボケ」から早く目を覚まし、まず政府が「万が一」のことを考えるべきです

台湾有事は起こらないに越したことはありません
起こらなければそれで良かったと終われば良いだけです



-------------------------
ブログ更新の励ましに下のネコ🐱バナーを押してもらえると嬉しいです

にほんブログ村 地域生活(街) 東北ブログ 仙台市情報へ
にほんブログ村

クリックありがとうございました


イラストはフリー素材をお借りしています







関連記事
Share

Comments 2

There are no comments yet.
ビー

ビー

Re: おはようございます

・すぐに台湾侵攻を行うとは考えては居ません
 ただ習近平の再任時に国民の力を惹きつける内政の手段としては考えていると思います
 その頃は習近平が今よりへたっているのでその失地回復の為です

確かに経済優先を取ったことで成果は上げています
それがバブルに繋がったのだと思います

戦後日本は他国ほど苦境に入った時期がありません
出会って初めて慌てて対応をしたが、時既に遅しとならないように願いたいです

アメリカ研修に行ったのですか?
国際感覚が身を挺して学んだのでしょうね
うらやましいですv-426

  • 2023/02/03 (Fri) 08:34
  • REPLY

タツヤ

おはようございます

・本読み過ぎて煽られているのでは(感化され過ぎ強っ)〜。と感じます。
専門家の意見はかなり精度が高いと認識していますが,果たしてそうなるのでしょうか。
中国にとって長期的なデメリットが大きく,「愚策」を行なうとは到底思えないのです。
逆にロシアが「反面教師」になったと捉えています。
戦後の吉田茂や白州次郎は米国に対し一定の距離感があった様に思いますが.その後【経済優先】に舵を切った事により大きく変化しました。
これからの日本が「身を切る様な政策」を採る事はかなり難しいと考えています。
かつて米国研修に行った際,現地のスリランカやフィリピン人と軽く立ち話をして【同じアジア人】との意識を強く持っていると言葉から感じ取れました。
この辺の意識が重要かもしれませんね。
大事にならない様,期待しています。


  • 2023/02/03 (Fri) 03:16
  • REPLY