雑誌:「文藝春秋2月号・『平和ボケ』日本はウクライナで目覚めよ・小泉悠著」//「いざ鎌倉へ!」という気持ちを忘れずに!
ワタシが見る範囲では小泉氏が日本のことについて書くのを初めて読みました


【要旨】
:ロシアのウクライナ侵攻は杜撰すぎる
・ウクライナの予想を上回る抵抗はNATOをはじめとする周辺諸国の軍事的・経済的支援のおかげ
・特にポーランドの支援が難民の受け入れをはじめ「ウクライナを見捨てない」という立場を貫いている
・将来ポーランドのような立場に日本が置かれる現実的なシナリオがある
・「台湾有事」中国にとっての台湾はロシアに取ってのウクライナに似ている
・ロシアが行動した以上中国がそうしない保証は無い
・アメリカは直接軍事支援を送るか、間接的に武器を渡したり軍事情報を渡したりするであろう
・日本もポーランドと同様アメリカの同盟国として巻き込まれざるを得ない
・今日本にその備えがあるのか?
・日本が偽情報に巻き込まれる恐れもあり、自衛隊だけでの対応は不可能
・こうした事態に備えるべき政府が「闘争」全体のプランを策定する必要あり
・例えば中国が南西諸島沖合に核爆弾を一発落として「アメリカに協力するな」と脅しをかけてくるかも知れない
・日本は民主国家としてこれこれは「こういう理由で台湾を支援しなければならない」という国としての安保戦略を平時から政府と国民が共有し、覚悟を共有することができるか?
・現代における「平時」と「有事」は地続きであることをウクライナやポーランドから学ぶべき

【感想】
台湾有事の場合台湾に常駐ビジネスマン、観光客の日本人をどう保護するかという議論が始まったばかりです
自衛隊内部でもどこまで想定されているのか見えてきません
もっと見える形で有事を卓上シミュレーション化して国民に訴えるべきと思います(津波のような避難テストはまだ早いです)
特にアメリカの言われるがままに動いては国民保護という面から見て不十分です
(このままではアメリカの言うがままに動かせられる可能性が高いです)
沖縄の先島諸島付近に戦術核が落とされた場合の対応は?
今さらシュミレーターを作っても遅いかもわかりませんが行動しないと何にも始まりません
日米で軍事的シナリオは作り始めているのかもわかりませんが、政府が国民に対して何をして欲しいか、まだ話すには早いとしても具体案は作っておくべきです
日本列島における津波対策は徐々に進んではいますが3.11のような災害が忘れ己の近辺に起こることを肯定していません
(人は自分の身は安全安全だとのバイアスに陥りがち)
小泉氏が題名にした「平和ボケ」から早く目を覚まし、まず政府が「万が一」のことを考えるべきです
台湾有事は起こらないに越したことはありません
起こらなければそれで良かったと終われば良いだけです
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