fc2ブログ

「嫌われた監督・落合博満は中日をどう変えたのか・鈴木忠平著」を聞いて(読んで)//勝利至上主義は何故は嫌われる

Byビー

昨日の日経新聞によく勉強する人ほど痴呆症に罹る割合が低いと掲載されていました
これをやたらと学術誌や新聞等に掲載すると反響が大きすぎるので敢えて避けてるとのこと
さしずめワタシなんぞは今からでもボケてもおかしくないです


鈴木忠平著「嫌われた監督・落合博満は中日をどう変えたのか」をAudibleで聞きました


IMG_7C7E4FF16BAF-1.jpeg


落合博満は秋田市出身
同じ東北出身と言うことから身近に感じてもいいと思いますが遠い存在です
落合が監督時代に名古屋に住んでいたこともあるし、ナゴヤドームに取引先の招待で数人で貴賓席で観戦したこともあります。
試合そっちのけで酒飲んで騒いでいました。その時も落合監督だと思います
当時中日新聞を購読していたのでスポーツ面は中日中心の記事(河北新報スポーツ面が楽天イーグルス中心と似たようなもんです)優勝した年には応援用タオルも戴きました
ただ個人的には毎日の仕事が中心で野球にはそれほど興味は無かったです

著者鈴木忠平は日刊スポーツ記者を経てフリーライターになったので、日刊スポーツ記者当時中日担当だったので落合の動向を丹念に取材していたものと思います

この本は落合が中日の監督に就任した2003年から退任する2011年までの取材を中心に書かれています
著者が見る落合ははじめは秘密主義、勝利至上主義、独善的と映ったし、概ね各スポーツ紙の評価もそのようなもんでした
ただ9シーズン戦った中で4度リーグ1位、Bクラスには一度も落ちていないし、日本シリーズでも1度優勝しています


23219668.png


この本では当時活躍した12人の選手をエピソードを交えながら落合との関係を記者の面から書かれております
ワタシに取っては野球に興味を持つ1世代前の選手なのですが、全部興味を持って聞くことができました

多くの人が興味を持っているのが2007年日本シリーズ7戦目で8回まで完全試合を続けていた山井を9回岩瀬に変えたことだと思います
当時山井は指を負傷、出血し9回まで持たないと思われながら熱投していました。
落合は交代させたかったが山井が投げたい気持ちを優先させて9回のマウンドに上がりました
ところが、山井は一度は続投を志すものの交代を自ら申し出たものとして書かれています
なので当時言われた勝利至上主義で完璧に勝利する為に落合が岩瀬に変えたということは違っていました。

就任当時開幕先発は予想と違い先発の中でも3番手か4番手の川崎憲次郎を開幕に持ってきたエピドートも秘密主義を貫いた落合としての感慨がとても興味深かったです

個人的には落合は独善的と言われます、勝つためにはルールの中で最大限の力を発揮した姿は見直され良いと思います
楽天イーグルスの監督が変わるときワタシは落合に変わるのだけは勘弁して欲しいと思っていましたが、今ではやらせてみたら面白そうだと変わりましたね
ただ結局ファンが落合の野球はつまらないと増えなかったのが最大の退任要因だと思います(球団収入に関わりますからね)

特に落合監督当時の中日を知っていた方は目から鱗が落ちる思いだと確信します

記者の目から見た球団監督、球団そのもの、選手の気持ちなどプロ野球ファンだったら是非読んで欲しい一冊です


大宅壮一ノンフィクション賞
講談社本田靖春ノンフィクション賞
新潮ドキュメント賞を各受賞

-------------------------
ブログ更新の励ましに下のネコ🐱バナーを押してもらえると嬉しいです

にほんブログ村 地域生活(街) 東北ブログ 仙台市情報へ
にほんブログ村

クリックありがとうございました


イラストはフリー素材をお借りしています








関連記事
Share

Comments 2

There are no comments yet.
ビー

ビー

Re: おはようございます

落合は石橋を叩いて渡る野球がファンから嫌われたんでしょうね
優勝すると監督への報酬がどんどん上がっていく形の契約だったようです
万年Bクラス→落合で優勝→落合報酬が上がる→硬い野球でファン離れ→球団の赤字増加→落合監督解任
こんな流れでしょうかね
プロ野球「通」に取っては貴重な監督です

巨人はだぼはぜみたいなもんで金があるから力のある選手は問題選手であろうと獲得して、球団の中で競争させるということでしょう
中田はプロ野球界のリーダー役としてどの球団も手を上げなかった中で拾ってあげたのだと思います
坂本は野球以外で週刊誌ネタになりましたね
成績良ければ使って行くんでしょう
人の噂も75日っていいますからね
ルイ選手は本人の野球への意識次第です
力がある選手なのでやる気と負けん気が起きれば使えるでしょう
これらの選手がいつまで忠誠を尽くしてやってくれるかプロ野球ファンは見ていると思います

  • 2022/12/12 (Mon) 08:11
  • REPLY

タツヤ

おはようございます

・週刊文春に連載されていました(私は興味が無かったのでスルーしました)。
現役時代の印象は「初の年俸1億円プレイヤー」,球を打ち分けるバッティングの上手いホームランバッター(三冠王)と認識しています。監督のあの有名な場面はTV観戦していました。「抑揚の無い口調に薄ら笑いを浮かべた様な」話し方にちょっと冷たい印象を受けました。解説は端的且つ的確な分析が多い様に感じます。
話はちょっとズレますが,巨人は「問題児の吹き溜まり」&「三役揃い踏み」なんですかね(S・N・O)⁉

  • 2022/12/12 (Mon) 01:27
  • REPLY